開かれた魔法

本は開かれている。時を超えて、国を超えて。自分の枠を超えてどこまでも行ける気がする。そんな本の魅力にとりつかれた女子の書評ブログ。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

TUGUMI

吉本ばななのみずみずしい文体が紡ぎ出す物語は、荒井由美時代のユーミンの世界観を彷彿とさせる。そう感じるのは私だけだろうか。どこか懐かしくて、切なくて、甘酸っぱくて、やさしい。まっすぐで、儚くて、セピア色に溶ける景色。10代の頃心に流れていた…

炎上する君

人生という旅路の途中でつまずくタイプの人間は、ある意味真面目過ぎるのだと思う。 社会の暗黙のルールに疑問を持ったとしても、答えの得られない疑問は素通りして、自分が疑問を持ったことさえ忘れて生活できる人もいる。その一方で、まるで心の港にいかり…