開かれた魔法

本は開かれている。時を超えて、国を超えて。自分の枠を超えてどこまでも行ける気がする。そんな本の魅力にとりつかれた女子の書評ブログ。

【自作詩】誰のおかげ

「誰のおかげ」


冷蔵庫を開いて野菜が入っているのは、今朝の私が買い出しに行ったから。
綺麗な食器でご飯を食べられるのは、昨日の私が食器を洗ったから。
ありがとう、私。

実家のベッドで気持ちよく眠れるのは、お母さんがシーツを洗濯してくれたから。
ありがとう、お母さん。

スーパーで野菜が買えたのは、野菜を育て、野菜を運び、野菜を陳列し、レジでお会計をしてくれた人達がいたから。
食器を綺麗に洗えたのも、お母さんがシーツを洗濯できたのも、かなめは同じ。
どれだけの人を介して私達の手元にやってきたのだろう。

私の知らないその人達はどんな顔して働いているのかしら。
ありがとうと言いたくても直接届かないこともある。

顔も知らないその人達に支えられて生きる私。

だから満員電車で足を踏まれても、イライラしたくない。
もしかしたら、いつかどこかでるお世話になった人かもしれないから。